導入ガイド
オール電化と太陽光・蓄電池の相性|電気代を抑える組み合わせ
オール電化住宅で太陽光・蓄電池・エコキュートを組み合わせる考え方。

このページの結論
オール電化住宅はガスを使わない分、電気の使用量が多く、太陽光発電で作った電気を家の中で使い切りやすい(自家消費率を上げやすい)のが相性の良さの理由です。エコキュートの沸き上げを昼間に移せば余剰をお湯として貯められ、夜間の使用が多いご家庭では蓄電池の効果も出やすくなります。組み合わせは「太陽光 → エコキュートの設定 → 蓄電池 → HEMS」の順に検討します。
- オール電化は電気の使用量が多いため、太陽光の電気を使い切りやすく、自家消費率を上げやすい
- エコキュートは昼間沸き上げに設定を変えると、太陽光の余剰を「お湯」として貯められる
- 夜間の使用が多ければ蓄電池、停電時にIH・エコキュートも使うなら200V対応の全負荷型
- HEMSで使用量を見える化すると、昼間にずらせる電気が分かる。葛飾区ではHEMSにも助成メニューがある
- 電気料金プランは、夜間が安いプランが前提か、昼間に使う前提かで見直しが必要
オール電化と太陽光の相性が良い理由
オール電化住宅は、給湯・調理・暖房のすべてを電気でまかなうため、ガスを併用する住宅と比べて、電気の使用量が多くなります。電気代の負担が大きい分、太陽光発電で作った電気を家の中で使い切る余地も大きい、というのが相性の良さの理由です。
太陽光発電の電気は、家で使った残りが売電に回ります。2026年度のFIT単価は5年目以降に8.3円/kWhまで下がるため、売るより使うほうが有利な状況が続きます。使う電気の量が多いオール電化住宅は、この「使う」側で有利な条件を持っています。
ただし、相性の良さを活かすには、電気を使う時間帯を昼間に寄せる工夫が要ります。何もしなければ、昼間に発電した電気は余って売電され、夜に高い電気を買うという構造になるからです。
エコキュートの昼間沸き上げで余剰を使い切る
オール電化住宅で最も電気を使う機器の一つがエコキュートです。エコキュートはヒートポンプでお湯を沸かし、貯湯タンクに貯めておく仕組みです。夜間の電気で沸かす設定になっている場合は、夜間の電気が安い料金プランを前提にしています。
太陽光発電を導入したら、この沸き上げを昼間に移すことを検討します。昼間の余剰電力でお湯を沸かせば、電気を「お湯」という形で貯めたのと同じ効果になり、蓄電池を使わずに自家消費を増やせます。
対応しているかどうかは機種によります。比較的新しい機種には太陽光連携や昼間沸き上げの設定がありますが、古い機種では対応していないことがあります。取扱説明書で確認し、対応していない場合はエコキュートの更新時期と合わせて検討します。
注意点は、昼間に沸かした湯を夜まで保つ間に放熱で温度が下がること、天気が悪い日は余剰が足りずに買った電気で沸かすことです。天気連動で自動的に切り替える機能のある機種なら、この点を補えます。
蓄電池を足すべきご家庭、急がなくてよいご家庭
エコキュートの昼間沸き上げで余剰を使い切れるなら、蓄電池がなくても自家消費率は上がります。蓄電池を足すべきかどうかは、次の観点で判断します。
蓄電池の効果が出やすいご家庭
- 夕方から夜にIHや暖房を多く使い、夜間の電気使用が多い
- 昼間の在宅が少なく、エコキュート以外に昼間に動かせる機器がない
- 停電時にIHやエコキュート、エアコンも使いたい(200V対応の全負荷型が候補)
蓄電池を急がなくてよいご家庭
- 昼間の在宅が多く、エコキュートの昼間沸き上げで余剰をほぼ使い切れる
- FITの1〜4年目で、売電単価が比較的高い期間にある
蓄電池は、後から追加する構成も選べます。導入時にハイブリッド型のパワーコンディショナを選んでおくと、後からの追加がしやすくなります。種類の選び方は蓄電池の選び方ガイドをご覧ください。
HEMSで「ずらせる電気」を見つける
HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)は、家の電気の使用量と発電量を機器ごと・時間帯ごとに見える化する仕組みです。オール電化住宅では、どの機器がいつ電気を使っているかが分かると、昼間にずらせる電気が見えてきます。
たとえば、食洗機や洗濯乾燥機を昼間に動かす、暖房のタイマーを日中に寄せる、といった工夫は、使用量が見えていると続けやすくなります。機種によっては、エコキュートや蓄電池と連携して自動で制御する機能もあります。
葛飾区のかつしかエコ助成金にはHEMSのメニュー(2万円/1台まで)があり、太陽光と併設する場合の併設加算(一律1万円)もあります。HEMSの詳細はHEMSのページでご確認ください。
電気料金プランの見直し
オール電化住宅の多くは、夜間の電気が安く昼間が高い料金プランを契約しています。これは夜間にエコキュートを動かす前提のプランです。太陽光を導入して昼間の自家消費を増やし、エコキュートも昼間に動かすようになると、この前提が変わります。
昼間の購入電力が減り、夜間の購入が中心になるなら現状のプランが合う場合もあります。一方、蓄電池で夜間の購入も減らせるなら、別のプランが有利になることもあります。導入後の使い方を想定して、電力会社のプランを見直してください。
料金プランの条件は電力会社や時期で変わるため、導入時点の最新情報で比較します。SOLAR SHIFT では、プランの選択そのものは電力会社との契約事項としてご案内し、使い方の変化を踏まえた考え方を整理してお伝えします。
組み合わせの検討順序
オール電化住宅で太陽光・蓄電池・HEMSを組み合わせるときは、次の順序で検討すると無駄が出にくくなります。
- 太陽光発電:屋根条件を確認し、電気の使用量に見合う容量を決める。
- エコキュートの昼間沸き上げ:設定変更で対応できるか確認。費用をかけずに自家消費を増やす。
- 蓄電池:夜間の使用量と停電時の希望から、必要かどうか、必要なら容量と種類を決める。
- HEMS:見える化と自動制御で、昼間にずらせる電気を増やす。
- 料金プラン:導入後の使い方に合わせて見直す。
太陽光と蓄電池を同時に導入する構成は太陽光+蓄電池のページで、各機器の助成は葛飾区の補助金ページで整理しています。現地調査では、エコキュートの機種と設定、分電盤の構成も確認します。
よくある質問
オール電化なら蓄電池は必須ですか?
必須ではありません。エコキュートの昼間沸き上げで余剰を使い切れるご家庭では、蓄電池なしでも自家消費率は上がります。夜間の使用が多い、停電時にIHも使いたい、という場合に蓄電池を検討します。
エコキュートの昼間沸き上げは、どの機種でもできますか?
機種によります。比較的新しい機種には太陽光連携や昼間沸き上げの設定がありますが、古い機種では対応していないことがあります。取扱説明書で確認し、対応していなければ更新時期と合わせて検討します。
停電時にIHクッキングヒーターは使えますか?
太陽光の自立運転は、専用コンセントから限られた電力を取り出す機能のため難しく、200V対応の全負荷型蓄電池が必要です。停電時にIHも使いたい場合は、蓄電池の機種選びの段階で確認してください。
補助金情報についてのご注意(2026年10月1日時点)
- 当ページの補助金・助成金の情報は 2026年10月1日 時点で各自治体・団体の公式情報を確認して掲載しています。制度は予告なく変更・終了される場合があります。
- 実際の対象可否・助成額は、住宅の条件、導入する機器、申請時期、予算の状況などにより異なります。必ず補助金が交付されることを保証するものではありません。
- 複数の制度の併用は、公式資料で確認できた範囲で記載しています。併用できる場合も、補助金の合計は助成対象経費が上限です。
- 最新情報は必ず葛飾区・東京都(クール・ネット東京)・国の公式サイトをご確認ください。
参考資料・一次情報
- 1.経済産業省「再生可能エネルギーのFIT制度・FIP制度 2026年度の調達価格等」(2026年3月19日公表)(2026-10-01 確認)
- 2.葛飾区公式サイト「令和8年度《個人住宅用》かつしかエコ助成金のご案内」(2026-10-02 確認)
ご相談・お見積もりは無料です
エコキュートの機種と分電盤から、組み合わせを設計します。
電気の使い方、エコキュートの機種と設定、停電時の希望を伺い、太陽光・蓄電池・HEMSの要不要と順番を整理してご提案します。現地調査・見積もりは無料です。