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導入ガイド

蓄電池の全負荷型と特定負荷型の違い|ハイブリッド・単機能の選び分け

容量の決め方、全負荷と特定負荷、ハイブリッド型と単機能型の違いを整理。

最終更新日:編集・運営:SOLAR SHIFT / 株式会社サイプレス

このページの結論

蓄電池選びは「容量」「停電時に使える範囲(全負荷/特定負荷)」「パワーコンディショナの構成(ハイブリッド/単機能)」の3点を順に決めれば迷いません。容量は夜間に使う電気の量と太陽光の余剰から、範囲は停電時に動かしたい機器から、構成は太陽光の有無と既存パワコンの年数から決まります。容量は製品によって異なり、正解はご家庭ごとに違います。

  • 決める順番は「容量 → 全負荷/特定負荷 → ハイブリッド/単機能」。後ろの選択が前の選択に影響する
  • 容量は「夜間に使う電気の量」と「太陽光の余剰」の両方から決める
  • 全負荷型は家全体、特定負荷型は決めた回路だけ。停電時に動かしたい機器で選ぶ
  • ハイブリッド型は太陽光と同時導入・パワコン交換時に有利。単機能型は既存の太陽光を活かす
  • 2026年10月以降に東京都の助成を使うなら、SII登録機器であることが条件

蓄電池選びで決める3つのこと

家庭用蓄電池は、メーカーや機種が多く、カタログを見比べるほど迷いやすい商品です。しかし、決めるべきことは実は3つに絞られます。

  1. 容量(kWh):どれだけの電気を貯めるか
  2. 停電時に使える範囲:家全体(全負荷型)か、決めた回路だけ(特定負荷型)か
  3. パワーコンディショナの構成:太陽光と一体のハイブリッド型か、蓄電池専用の単機能型か

この順番で決めていくと、候補の機種が自然に絞られます。逆に、機種から入ると「この機種は全負荷型にできない」「容量の選択肢が合わない」といった手戻りが起きやすくなります。

容量の決め方

容量を決める出発点は2つあります。「夜間から朝にかけて使う電気の量」と「太陽光の余剰電力の量」です。

太陽光がある場合、昼間に貯めた電気を夕方から夜に使うのが基本の使い方です。夜に使う電気の量が貯められる容量より大きければ足りず、小さければ余ります。太陽光の余剰が少ないのに大きな容量を選ぶと、満充電にならない日が増えます。

停電への備えを重視する場合は、普段の使い方より少し余裕を持たせる考え方もあります。実際に使える電気の量は、カタログに書かれた容量と同じとは限りません。カタログに「定格容量」と「実効容量」の両方が書かれている場合は、両方を確認してください。

容量の選択肢は製品によって異なります。費用との関係は蓄電池の費用ガイドで整理しています。

全負荷型と特定負荷型の違い

停電時にどこまで電気を使えるかは、蓄電池の種類で決まります。

比較項目全負荷型特定負荷型
停電時に使える範囲家全体の回路あらかじめ決めた回路のみ
200V機器(IH・エコキュート・エアコン)対応機種なら使える多くは100Vのみ
工事分電盤まわりの工事が増える比較的シンプル
費用高くなる傾向抑えやすい
向いているご家庭オール電化、停電時も普段どおり使いたい冷蔵庫・照明・通信など最低限で十分

判断の軸は「停電時に何を動かしたいか」です。冷蔵庫、照明、スマートフォンの充電、テレビやラジオで情報を得る、といった最低限で良ければ特定負荷型で足ります。オール電化でIHやエコキュートも使いたい、2階の部屋も含めて普段どおり過ごしたい、という場合は全負荷型(200V対応)が候補になります。

特定負荷型を選ぶ場合は、どの回路を停電時用にするかを工事前に決めます。後から変更するには分電盤の工事が必要になるため、冷蔵庫の位置や使いたいコンセントを事前に整理しておきます。

ハイブリッド型と単機能型の違い

太陽光発電と蓄電池は、それぞれパワーコンディショナ(直流と交流を変換する機器)を必要とします。これを1台にまとめたのがハイブリッド型、蓄電池専用に分けたのが単機能型です。

比較項目ハイブリッド型単機能型
パワーコンディショナ太陽光と蓄電池で1台蓄電池専用に1台追加
変換ロス少ない(直流のまま充電)やや多い(交流→直流の変換が入る)
既存の太陽光既存パワコンを交換する既存パワコンをそのまま使う
向いているケース太陽光と同時導入/パワコンが交換時期太陽光のパワコンがまだ新しい

太陽光と同時に導入するなら、ハイブリッド型が第一候補です。機器が1台で済み、変換ロスも少なく、工事も1回で済みます。すでに太陽光を設置していて、パワーコンディショナが設置から数年しか経っていない場合は、単機能型で既存機器を活かす選択が合理的です。

パワーコンディショナが設置から10年前後経っている場合は、交換時期と重ねてハイブリッド型に切り替えると、交換費用と蓄電池導入を1回の工事にまとめられます。

容量以外に確認したい項目

3つの軸で候補が絞れたら、次の項目も確認します。

  • 設置場所:屋外か屋内か、必要なスペース、基礎工事の要否。敷地に余裕がない場合は、設置場所の確保が最初の課題になります。
  • 保証:年数とサイクル数、容量保証の基準(○年後に○%以上など)。
  • 停電時の切り替え:自動で切り替わるか、手動操作が必要か。
  • 東京都の助成の対象機器か:2026年10月1日以降に事前申込をする場合、SII登録機器に限られます。詳しくは東京都の補助金ページをご覧ください。
  • 将来の拡張:蓄電池ユニットの増設やV2Hとの連携が可能か。

停電時にどこまで使えるかの詳細は停電時のガイドでも解説しています。

選び方の手順

最後に、選び方を手順としてまとめます。

  1. 直近1年の電気使用量と、夜間に使う電気の量を確認する
  2. 太陽光の有無と、パワーコンディショナの設置年を確認する
  3. 停電時に動かしたい機器を書き出し、全負荷型か特定負荷型かを決める
  4. 容量の候補を2〜3案出し、助成の区分と照らし合わせる
  5. 設置場所・保証・SII登録の有無を確認して機種を絞る

SOLAR SHIFT では、この手順に沿って現地調査を行い、容量と機能の候補を複数お出しします。取り扱う蓄電池の考え方は家庭用蓄電池のページでご確認ください。

よくある質問

容量は大きいほど安心ですか?

停電への備えとしては余裕がありますが、太陽光の余剰で満充電にならない日が増え、使い切れない容量に費用を払うことになります。夜間の使用量と余剰の両方から、収まる容量を選ぶのが基本です。

特定負荷型でエアコンは使えますか?

100Vのエアコンなら、停電時用の回路に含めれば使える場合があります。200VのエアコンやIH、エコキュートを停電時にも使いたい場合は、200V対応の全負荷型が候補になります。

既存の太陽光があります。ハイブリッド型にすべきですか?

パワーコンディショナの設置年によります。10年前後経っているなら交換と重ねてハイブリッド型へ、まだ新しいなら単機能型で既存機器を活かす選択が合理的です。

ほかの質問も見る(よくある質問) →

補助金情報についてのご注意(2026年10月1日時点)

  • 当ページの補助金・助成金の情報は 2026年10月1日 時点で各自治体・団体の公式情報を確認して掲載しています。制度は予告なく変更・終了される場合があります。
  • 実際の対象可否・助成額は、住宅の条件、導入する機器、申請時期、予算の状況などにより異なります。必ず補助金が交付されることを保証するものではありません。
  • 複数の制度の併用は、公式資料で確認できた範囲で記載しています。併用できる場合も、補助金の合計は助成対象経費が上限です。
  • 最新情報は必ず葛飾区・東京都(クール・ネット東京)・国の公式サイトをご確認ください。

参考資料・一次情報

  1. 1.クール・ネット東京「令和8年度 家庭における蓄電池導入促進事業」(2026-10-01 確認)

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