蓄電池
蓄電池の寿命はどう見る?保証年数とサイクル試験の読み方
家庭用蓄電池の寿命は、年数やサイクル数の数字だけでは比べられません。SIIの登録基準にある保証年数とサイクル試験の決まりを確認し、カタログと保証書で確かめる5つの点を整理します。
約5分
導入ガイド
自立運転の限界、蓄電池で使える範囲、水害リスクを踏まえた設置の考え方。

このページの結論
太陽光発電だけの場合、停電時は日中にパワーコンディショナの自立運転で、専用コンセントから限られた電気が使えます(上限は機種によって異なります)。夜間や雨天にも備えるには蓄電池、さらに広い範囲・長い時間を確保するならV2Hが選択肢です。葛飾区は区の半分近くが海抜ゼロメートル地帯で、令和7年3月に水害ハザードマップが更新されています。停電対策は、機器の設置高さと避難の考え方をセットで検討してください。
太陽光発電システムは、停電すると通常の運転を止めます。これは電力会社の作業員の安全を守るため、系統に電気を送り返さない仕組みになっているからです。そのままでは発電していても家で使えません。
停電時に電気を使うには、パワーコンディショナを「自立運転」に切り替えます。切り替えると、パワコン本体や近くに設けた専用コンセント(自立運転コンセント)から電気を取り出せます。太陽光発電協会は、自立運転で使用できる電力は最大1.5kWで、日射量によって変わると説明しています。お使いの機種の上限は、取扱説明書で確認できます。
資源エネルギー庁は、使い方を次の順で案内しています(メーカーや機種で操作が違う場合があるため、取扱説明書の確認が必要です)。
太陽光発電協会は、自立運転の電気を使える機器の例として、テレビ、炊飯器、電気ポット、携帯電話の充電器を挙げています。消費電力の大きな機器は、上限を超えて使えない場合があります。
注意点は3つあります。使えるのは発電している日中だけであること、日射量によって使える電力が変わること、操作の方法がメーカーや機種によって異なることです。太陽光発電協会は、停電に備えて、平常時に操作方法を確認しておくことを勧めています。
蓄電池を併設すると、昼間に貯めた電気を夜間や雨天時にも使えるようになります。停電時の備えとしての太陽光は、蓄電池があって初めて「昼も夜も」の備えになります。
使える範囲は蓄電池の種類で決まります。全負荷型なら家全体の回路に電気を送れ、200V対応の機種ならIHクッキングヒーターやエコキュート、エアコンも動かせます。特定負荷型は、あらかじめ決めた回路(冷蔵庫・照明・通信など)だけに送る方式です。
停電のときの切り替えが自動か手動かは、機種によって異なります。実際に使える電気の量も機種によって異なるため、カタログの容量の表記(定格容量・実効容量)を確認しておきます。
蓄電池の種類と選び方は蓄電池の選び方ガイドで、機器の考え方は家庭用蓄電池のページで解説しています。
V2H(ビークル・トゥ・ホーム)は、電気自動車やプラグインハイブリッド車の電池を家の電源として使う仕組みです。電池の容量は車種によって異なります。車が家にあるときは、停電が長引いた場合の電源として使えます。
太陽光と組み合わせれば、日中に車へ充電し、夜に車から家へ給電する運用ができます。ただし、車が外出中は使えないこと、V2H対応の車種が必要なこと、設置場所(駐車スペースと機器の位置関係)の制約があることに注意が必要です。
葛飾区のかつしかエコ助成金にはV2Hのメニュー(本体価格の1/3・上限15万円)があります。詳しくはV2Hのページをご覧ください。
葛飾区は荒川・中川・江戸川・新中川に囲まれ、区の半分近くが海抜ゼロメートル地帯です。区は令和7年3月に水害ハザードマップを更新しており、電柱には洪水の想定浸水深を示す標識板が区内447か所(令和3年3月時点)に設置されています。
停電対策として太陽光や蓄電池を検討するとき、この水害リスクは避けて通れません。考え方は次の2段階です。
蓄電池やパワーコンディショナ、V2H機器は電気機器であり、浸水すると故障し、感電の危険もあります。ハザードマップでお住まいの地点の想定浸水深を確認し、可能な範囲で基礎を高くする、2階や屋内の高い位置に設置する、といった対策を現地調査の段階で検討します。
大規模な水害では、広域避難が呼びかけられる場合があります。その状況で家に留まる理由に設備をしてはいけません。設備は、避難から戻った後の復旧期間や、水害を伴わない停電(地震・設備事故・計画停電など)に備えるものと位置づけます。
葛飾区の地域特性と対応範囲は葛飾区の対応エリアページで整理しています。ハザードマップは区の公式サイトで確認できます(本ページ末尾の出典をご参照ください)。
設置時と設置後に確認しておきたいことをまとめます。
SOLAR SHIFT では、現地調査の際に想定浸水深と設置位置の関係を確認し、停電時に使いたい範囲を伺ったうえで構成をご提案します。
切り替えの操作は、メーカーや機種によって異なります。資源エネルギー庁は、自立運転用コンセントの位置を確認し、取扱説明書で「自立運転モード」への切り替え方法を確かめる手順を案内しています。設置のときに、家族で確認しておいてください。
200V対応の全負荷型なら使える場合があります。特定負荷型や100Vのみの機種では使えない場合があるため、停電時にエアコンを使いたいときは、機種選びの段階で確認が必要です。
設置自体は可能ですが、想定浸水深を確認し、基礎を高くする・高い位置に設置するなどの対策を検討します。水害時は避難を優先し、設備は復旧後や水害を伴わない停電への備えと位置づけてください。
補助金情報についてのご注意(2026年10月1日時点)
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