蓄電池の寿命はどう見る?保証年数とサイクル試験の読み方
家庭用蓄電池の寿命は、年数やサイクル数の数字だけでは比べられません。SIIの登録基準にある保証年数とサイクル試験の決まりを確認し、カタログと保証書で確かめる5つの点を整理します。
約5分
導入ガイド
昼の電気を夜に回せる・停電に備えられるメリットと、費用・容量の劣化・置き場所のデメリットを、SIIの登録基準や国・東京都・葛飾区の資料で整理します。向いている家の目安と補助金も。
このページの結論
家庭用蓄電池のメリットは、昼に太陽光でつくって余った電気をためて夜に使えることと、停電のときにためた電気を使えることです。2026年度のFITでは住宅用の売電単価が5〜10年目に8.3円/kWhへ下がり、国の委員会の資料にある買う電気の単価の平均は27.86円/kWhです。一方で、設置の費用がかかり、使うほどためられる量は少しずつ減り、置き場所も要ります。太陽光の余る量と、停電への備えをどれだけ重く見るかで判断します。
太陽光発電協会の説明では、住宅の太陽光は、昼間に発電した電気をまず家で使い、余った電気を電力会社に売ります。夜や発電が少ないときは、足りない分を電力会社から買います。蓄電池があれば、昼に余った電気をためて、夜に回せます。
2026年度のFITでは、住宅用の売電単価は1〜4年目が24円/kWh、5〜10年目が8.3円/kWhです。調達価格等算定委員会の資料にある、大手電力の家庭用電気料金単価の平均(2015〜2024年度・消費税を加味)は27.86円/kWhです。買う電気には、このほかに再エネ賦課金(2026年度は1kWhあたり4.18円)もかかります。
ためた電気を夜に使うと、その分の電気を買わずに済みます。売電単価が下がったあとほど、この差は大きくなります。
太陽光発電協会は、固定価格での買取期間が終わったあとは、売電より自宅で使うほうが経済メリットが出る場合があると説明し、組み合わせて使う機器として蓄電池や電気自動車を挙げています。
停電のときに、どの部屋のどの機器まで使えるかは、家じゅうに電気を送れる全負荷型か、決めた回路だけに送る特定負荷型かで違います。違いは全負荷型と特定負荷型の違い、停電のときの使い方は停電時の備えにまとめています。
買う電気の単価国の委員会の資料の平均値(2015〜2024年度)
27.86円/kWh
売る電気(1〜4年目)2026年度のFIT
24円/kWh
売る電気(5〜10年目)2026年度のFIT
8.3円/kWh
買う電気の単価は、調達価格等算定委員会の資料にある、大手電力の家庭用電気料金単価の平均に消費税を加味した値です。わが家の単価は検針票で確かめます。買う電気には、このほかに再エネ賦課金(2026年度は4.18円/kWh)がかかります。
費用は、容量・機種・工事の内容で変わります。参考として、国の「DR家庭用蓄電池事業(令和7年度補正)」は、蓄電システムの購入価格と工事費の合計が、目標価格の12.5万円/kWh(税抜)以下であることを要件の1つにしていました。この事業は、2026年5月29日に予算に達して公募を終えています。費用の考え方は蓄電池の費用をご覧ください。
葛飾区と東京都の助成の対象になる、SIIの蓄電システム登録基準は、メーカーの保証年数と、サイクル試験による性能年数が、どちらも10年以上であることを求めています。性能年数10年の場合は3,650サイクルの試験のあとに、定格容量の6割以上が残ることが条件です。実際の保証の年数と条件は、メーカー・製品によって異なるため、カタログと保証書で確かめます。
屋外に置くか屋内に置くか、必要な広さや重さ、動作する温度の条件は、機種ごとに違います。浸水のおそれがある場所では、置く高さも考えます。葛飾区での考え方は、浸水に備えた蓄電池の置き場所の記事にまとめています。
特定負荷型では、停電のときに使えるのは、あらかじめ決めた回路だけです。停電のときに動かしたい機器から、型と容量を決めます。
メリット
デメリット・注意点
どれがどれだけ効くかは、太陽光の容量、昼と夜の電気の使い方、住まいの条件で変わります。
次のような家は、蓄電池を付ける理由を見つけやすくなります。
反対に、昼に家で電気を多く使う家は、太陽光の電気がそもそも余りにくく、ためられる電気も少なくなります。まず太陽光だけを載せて、余る量を見てから蓄電池を足す考え方もあります。
あとから足す場合も、葛飾区の太陽光と蓄電池の併設加算(一律5万円)は、一方が既設の機器に併設する場合も対象です。後付けの考え方は蓄電池の後付けの判断の記事をご覧ください。
葛飾区のかつしかエコ助成金は、蓄電池が助成対象経費の1/4(上限20万円)です。東京都の家庭向けの助成は、蓄電池が10万円/kWh(助成対象経費(税抜)が上限)で、DR実証に参加しない場合 原則上限120万円/戸です。葛飾区と東京都の蓄電池の助成は、どちらもSIIに登録された機器が対象です。区と都の制度は併用できますが、金額は合算せずに、それぞれの条件で確かめます。
金額と条件は葛飾区の補助金と東京都の補助金のページに、区と都を分けた試算は補助金シミュレーターにあります。
太陽光の電気がどれだけ余るかと、停電への備えをどれだけ重く見るかで決まります。昼に家にいない時間が長く、太陽光の電気が余りやすい家ほど、ためて夜に使える電気が多くなります。昼に電気を多く使う家は、余る電気が少ないので、まず太陽光だけで余る量を見る考え方もあります。
製品の寿命は、メーカー・製品によって異なります。葛飾区と東京都の助成の対象になるSIIの登録基準は、メーカーの保証年数と、サイクル試験による性能年数が、どちらも10年以上であることを求めています。実際の保証の年数と条件は、カタログと保証書で確かめます。
どちらにも理由があります。葛飾区の太陽光と蓄電池の併設加算(一律5万円)は、両方を同時に設置する場合だけでなく、一方が既設の機器に併設する場合も対象です。同時なら工事が1回で済み、後からなら太陽光の余る量を見てから容量を決められます。
葛飾区(助成対象経費の1/4・上限20万円)と東京都(10万円/kWh)の制度があり、併用できます。どちらもSIIに登録された機器が対象です。国のDR家庭用蓄電池事業(令和7年度補正)は、2026年5月29日に予算に達して公募を終えています。
全負荷型なら家じゅうに電気を送れますが、特定負荷型では、あらかじめ決めた回路だけです。どちらでも、ためた電気の量と、同時に使える電力には限りがあります。停電のときに動かしたい機器から、型と容量を決めます。
補助金情報についてのご注意(2026年10月1日時点)
家庭用蓄電池の寿命は、年数やサイクル数の数字だけでは比べられません。SIIの登録基準にある保証年数とサイクル試験の決まりを確認し、カタログと保証書で確かめる5つの点を整理します。
約5分
葛飾区は区の半分近くが海抜ゼロメートル地帯で、令和7年3月に水害ハザードマップが更新されました。浸水が想定される地域で蓄電池やパワコンをどこに置くか、屋外型・屋内型や設置高さの考え方、現地調査で確認したい点を整理します。
約4分
蓄電池の容量は「夜に使う電気の量」「停電時に動かしたい回路」「太陽光の容量」「EVの有無」の4つで決まります。世帯の使い方別の考え方と、容量と補助金の関係を整理します。
約5分
ご相談・お見積もりは無料です
電気の使い方と屋根の条件から、太陽光の余る量と、ためて使える電気の見込みを整理します。区と都の補助金を引いた費用と並べてお伝えします。相談・見積もりは無料です。