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導入ガイド

家庭用蓄電池の費用はいくら?容量別の考え方と補助金

蓄電池の価格を決める要素、容量と費用のバランス、助成を踏まえた考え方。

最終更新日:編集・運営:SOLAR SHIFT / 株式会社サイプレス

このページの結論

家庭用蓄電池の費用は「容量(kWh)× 機能(全負荷/特定負荷・ハイブリッド/単機能)× 工事条件」で決まります。金額を一言で示せないのは、同じ容量でも機能と工事で大きく変わるためです。葛飾区では区の助成(助成対象経費の1/4・上限20万円)と東京都の助成(10万円/kWh・DR不参加時は原則上限120万円/戸)が検討対象になるため、助成を差し引いた実質負担で比較してください。

  • 費用を決めるのは容量・機能・工事条件の3つ。容量だけで価格は決まらない
  • 容量は大きいほど良いわけではない。夜間に使う電気の量と、太陽光の余剰から決める
  • 東京都の蓄電池助成は10万円/kWh。2026年10月1日以降の事前申込はSII登録機器に限られる
  • 葛飾区の蓄電池助成は対象経費の1/4・上限20万円。太陽光と併設すれば併設加算が別にある(既設への併設も対象)
  • 見積もりは「kWh単価」と「助成を差し引いた実質負担」の2軸で比べる

蓄電池の費用を決める4つの要素

蓄電池の見積もりを見ると、同じ「蓄電池一式」でも金額に大きな幅があります。価格差を生む要素は次の4つです。

1. 容量(kWh)

蓄電池に貯められる電気の量です。容量が大きいほど機器費は上がります。工事費が容量によってどう変わるかは、見積もりの内訳で確認します。

2. 全負荷型か特定負荷型か

停電時に家全体へ電気を送れる「全負荷型」と、あらかじめ決めた回路だけに送る「特定負荷型」があります。全負荷型は分電盤まわりの工事が増えるため、同じ容量でも費用は高くなります。

3. ハイブリッド型か単機能型か

太陽光のパワーコンディショナと蓄電池のパワーコンディショナを1台にまとめた「ハイブリッド型」と、蓄電池専用の「単機能型」があります。太陽光と同時に導入する場合や、既存のパワコンが交換時期に近い場合はハイブリッド型が候補になります。

4. 設置場所と工事条件

屋外設置か屋内設置か、基礎工事の要否、分電盤からの距離、搬入経路などで工事費が変わります。敷地に余裕がない場合は、設置場所の確保が費用に影響することがあります。

機能の選び方の詳細は蓄電池の選び方ガイドで解説しています。

容量と費用のバランス:大きければ良いわけではない

住宅用の蓄電池の容量は、製品によってさまざまです。目安になるのは、夜間に使う電気の量と、太陽光の余剰電力の量です。この2つを上回る容量を選んでも、使い切れない分が増えるだけになります。

容量が大きすぎると、太陽光の余剰で満充電にならず、使い切れない容量に費用を払うことになります。小さすぎると、夕方から夜の電気をまかないきれず、停電時の安心感も限られます。「夜に使う電気の量」と「太陽光の余剰」の両方を見て、ちょうど収まる容量を探すのが基本です。

停電時の備えを重視するなら、普段の使い方より少し大きめにする考え方もあります。ただし、東京都・葛飾区の助成には上限があり、容量を増やしても助成が比例して増えるとは限りません。容量を決めるときは制度の区分も合わせて確認します。

葛飾区・東京都の蓄電池助成を差し引く

葛飾区にお住まいの場合、蓄電池の導入で検討対象になる主な制度は次のとおりです(2026/10/02 時点)。

制度助成額上限
葛飾区 かつしかエコ助成金(蓄電池)助成対象経費の1/4上限20万円
葛飾区 かつしかエコ助成金(太陽光発電+蓄電池 併設加算)一律5万円5万円
東京都 家庭における蓄電池導入促進事業(蓄電池パッケージ(新規設置))10万円/kWh(助成対象経費(税抜)が上限)DR実証に参加しない場合 原則上限120万円/戸

東京都の助成は容量に応じた金額で、DR(デマンドレスポンス)実証に参加すると加算や上限の扱いが変わります。また、2026年10月1日以降に事前申込をする場合、助成対象はSIIが登録している機器に限られます。検討中の機種が登録済みかどうかは、見積もりの段階で確認が必要です。

国の制度は状況が変わりやすく、DR家庭用蓄電池事業(令和7年度補正)は2026年5月29日に予算到達で公募終了しています。葛飾区の助成は国や都の制度と併用できますが、補助金の合計は助成対象経費が上限です。想定額は補助金シミュレーターで、都の制度の詳細は東京都の補助金ページでご確認ください。

見積もりを比較する2つの軸

蓄電池の見積もりを比べるときは、総額だけで判断せず、次の2つの軸で見ます。

  • kWh単価:総額 ÷ 容量。容量の違う見積もりを同じ土俵で比べる基準になります。ただし全負荷型と特定負荷型、ハイブリッド型と単機能型では機能が違うため、同じ機能同士で比べます。
  • 助成を差し引いた実質負担:総額から、対象になり得る助成の想定額を引いた金額。制度ごとの上限と要件を踏まえて計算します。

加えて、保証の年数と条件(サイクル数や年数で区切られる容量保証)、停電時に使える範囲、設置後のサポート体制も比較の材料になります。安さだけで選ぶと、停電時に使いたい機器が動かない、保証が薄い、といった問題が後から出てきます。

太陽光と同時か、後からか

蓄電池は、太陽光と同時に導入する方法と、太陽光を先に入れて後から追加する方法があります。同時導入では、工事を1回にまとめられ、ハイブリッド型パワコンで機器を1台にできます。葛飾区の併設加算は、同時に設置する場合も、すでにある太陽光に蓄電池を足す場合も対象です。

一方で、すでに太陽光を設置済みのご家庭では、パワーコンディショナの交換時期に合わせてハイブリッド型へ切り替える方法が現実的です。卒FITを迎えるタイミングで蓄電池を追加し、自家消費に切り替える考え方もあります。

太陽光と蓄電池を同時に導入する場合の構成は太陽光+蓄電池のページで整理しています。SOLAR SHIFT では、現地調査のうえで容量と機能の候補を複数お出しし、制度ごとの想定助成額を別紙で整理します。

よくある質問

蓄電池だけを先に入れることはできますか?

可能です。太陽光がなくても、夜間の電気を貯めて昼に使う使い方や、停電時の備えとして導入するご家庭があります。ただし太陽光の余剰を貯める効果はないため、目的を明確にしてから容量を決めます。

東京都の助成を受けるには、どの機種でもいいのですか?

2026年10月1日以降に事前申込をする場合は、SII(環境共創イニシアチブ)が登録している機器に限られます。検討中の機種が登録済みかを、見積もりの段階で確認してください。

蓄電池の費用は補助金を引いた金額で支払えますか?

補助金は原則として工事完了後の実績報告を経て交付されるため、契約時の支払いは総額になります。交付の時期と支払いの流れを事前に確認してください。

ほかの質問も見る(よくある質問) →

補助金情報についてのご注意(2026年10月1日時点)

  • 当ページの補助金・助成金の情報は 2026年10月1日 時点で各自治体・団体の公式情報を確認して掲載しています。制度は予告なく変更・終了される場合があります。
  • 実際の対象可否・助成額は、住宅の条件、導入する機器、申請時期、予算の状況などにより異なります。必ず補助金が交付されることを保証するものではありません。
  • 複数の制度の併用は、公式資料で確認できた範囲で記載しています。併用できる場合も、補助金の合計は助成対象経費が上限です。
  • 最新情報は必ず葛飾区・東京都(クール・ネット東京)・国の公式サイトをご確認ください。

参考資料・一次情報

  1. 1.葛飾区公式サイト「令和8年度《個人住宅用》かつしかエコ助成金のご案内」(2026-10-02 確認)
  2. 2.クール・ネット東京「令和8年度 家庭における蓄電池導入促進事業」(2026-10-01 確認)
  3. 3.SII「令和7年度補正 DR家庭用蓄電池事業」(2026-10-01 確認)

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