蓄電池
太陽光がある家に蓄電池を後付けする判断基準|卒FIT・パワコン交換で考える
すでに太陽光発電がある家に蓄電池を後付けすべきか迷ったら、卒FITの時期、パワコンの交換時期、補助金の扱いの3点で判断します。単機能型とハイブリッド型の違いや、葛飾区の併設加算の扱いも解説します。
約4分
蓄電池の容量は「夜に使う電気の量」「停電時に動かしたい回路」「太陽光の容量」「EVの有無」の4つで決まります。世帯の使い方別の考え方と、容量と補助金の関係を整理します。
「蓄電池は何kWh必要か」は、蓄電池を検討するときに最初に出てくる疑問です。結論から言うと、「何kWhが正解」という決まった数字はありません。必要な容量は、夜に使う電気の量、停電時に動かしたい回路、太陽光の容量、EVの有無という4つの軸で決まります。この記事では、その4軸を順に確認しながら、世帯の使い方別に容量の考え方を整理します。
蓄電池の基本的な役割は、日中に太陽光で発電して余った電気を貯め、夜に使うことです。したがって容量の出発点は「夕方から翌朝までに使う電気の量」になります。
ただし、次の3つの要素で必要量は上下します。
容量の大小だけでなく、出力(kW)や全負荷・特定負荷の方式も使い勝手を左右します。基本的な選び方は蓄電池の選び方にまとめていますので、ここでは容量に絞って考えます。
まず、電力会社の検針票やアプリで、1日の使用量と時間帯別の傾向を確認します。日中に家族が不在で夜に電気を使う世帯ほど、貯める価値のある電気が多くなります。
目安として考えたいのは次の2点です。
使用量は季節で大きく変わるため、夏と冬の両方の検針票を見ておくと判断しやすくなります。
停電対策を重視する場合は、「何を」「どのくらいの時間」動かしたいかを決めます。
| 優先する機器の例 | 考え方 |
|---|---|
| 冷蔵庫・照明・スマホ充電 | 消費が比較的少なく、長時間の維持を重視 |
| エアコン・IHクッキングヒーター | 消費が大きく、容量と出力の両方が必要 |
| エコキュート・床暖房 | 200V機器は対応方式の確認が必要 |
ここで重要なのが、全負荷型と特定負荷型の違いです。全負荷型は家全体に給電でき、特定負荷型はあらかじめ決めた回路だけに給電します。全負荷型でも、容量が小さければ使える時間は短くなります。
また、太陽光の自立運転機能で使える電力には機種ごとの上限があるため、晴れた日中は太陽光で、夜は蓄電池で、という使い分けを前提に容量を決めると現実的です。停電時の使い方は停電時に太陽光・蓄電池はどこまで使えるかで詳しく解説しています。
蓄電池は貯める電気がなければ意味がありません。太陽光の容量が小さいのに大容量の蓄電池を選ぶと、満充電にならない日が増えます。逆に、太陽光の容量が大きく昼の余剰が多いなら、容量を大きめにして夜の買電を減らす考え方が成り立ちます。卒FIT後やFITの単価が下がる時期には、売電より自家消費の価値が相対的に高まるため、貯めて使う量を増やす方向で、容量を考えます。
EVをお持ちの場合、または購入予定がある場合は、V2H(EVの電気を家で使う仕組み)も選択肢に入ります。V2Hがあれば、EVの電池を家の電源として使えるため、蓄電池の容量を抑える判断もできます。詳しくはV2Hのページをご覧ください。
また、蓄電池の中にはユニット増設で容量を後から増やせる機種もあります。東京都の助成には蓄電池ユニット増設の区分(6万円/kWh、DR不参加時の上限72万円/戸)もあるため、最初は控えめに始めて後で増やす計画も立てられます(2026年10月1日時点の公式情報)。
容量は補助金の額にも影響します。2026年10月1日時点の公式情報では次のとおりです。
東京都は容量比例のため、容量が大きいほど助成額も増えますが、上限と対象経費の制約があります。葛飾区の案内では、国や都の補助制度との併用も可能とされています。ただし、補助金の合計が助成対象経費を上回る場合は、上回る額が減額されます。最新情報は公式サイトでご確認ください。
最後に、4つの軸を世帯の使い方に当てはめた考え方をまとめます。
| 世帯の使い方 | 容量の考え方 |
|---|---|
| 日中不在・夜に電気を使う | 夜間使用量を基準に、余剰を貯め切れる容量を |
| 在宅が多く昼も電気を使う | 昼は太陽光で直接まかなえるため、容量は控えめでも成り立つ |
| 停電時にエアコンも動かしたい | 容量と出力の両方を確認し、全負荷型を検討 |
| EVがある・購入予定 | V2Hとの組み合わせで蓄電池容量を抑える選択も |
具体的な数字は、検針票と屋根の条件を見たうえで決めるのが確実です。SOLAR SHIFT(運営:株式会社サイプレス)では、葛飾区を中心に現地調査と見積もりを無料で行っています。容量の相談はお問い合わせフォームからどうぞ。
蓄電池の容量は製品によってさまざまです。最適な容量は、夜間の使用量、停電時に動かしたい機器、太陽光の容量、EVの有無で変わるため、世帯ごとに考える必要があります。
容量は「どれだけ長く使えるか」を決めますが、「同時にどれだけの機器を動かせるか」は出力(kW)と全負荷・特定負荷の方式で決まります。容量だけでなく出力と対応回路もあわせて確認してください。
東京都の蓄電池助成は10万円/kWhの容量比例で、DR実証に参加しない場合は原則上限120万円/戸です(2026年10月1日時点)。葛飾区は対象経費の1/4で上限20万円です。最新情報は公式サイトでご確認ください。
補助金情報についてのご注意(2026年10月1日時点)
制度・金額に関する記述は、参考資料に示した一次情報で確認したものです。記事の作り方と、公開前の確認の手順は編集方針にまとめています。
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制度の説明は記事で、ご自宅での具体的な答えは現地調査で。葛飾区・東京都の想定助成額を、制度ごとに整理してお伝えします。